タイの郵便ポスト数を推定
タイにある郵便ポスト数をいわゆるフェルミ推定を使って計算してみましょう!
フェルミ推定とは
実際に調査しにくい数値を身近にある手がかりを元に論理的に推論し短時間で概算すること。例えば、日本のコンビニ数や会社にあるゴミ箱数など。Googleやコンサルティング会社の面接でも質問されることがあります。気軽に計算できて、現在では答えはインターネットで調べればおおよそ答え合わせができるので、数学好きには楽しいのでは。
ポストカウントの前提条件
郵便ポストは、はりぼてではなく、忘れられず定期的に郵便回収されているポストをカウントする。
計算してみよう
計算式
タイの郵便ポスト数=タイの全国土面積 51.3km2 ÷ ポスト1本当たりが管轄する面積
「ポスト1本当たりが管轄する面積」のイメージはこんな感じ
ポスト1つあたりの管轄面積
タイの「ポストはある定間隔に設置されている」希望的観測を込めておく。
ここで山地と平地ではポスト設置数は異なるので、タイ国土面積に占める山地と平地の割合は2010年のデータによると
山地 40%
平地 60%
ちなみに日本は山地:平地=7:3なので、意外とタイの山地は狭い。
ここで、無人の山地(森林や田畑)にはポストはあっても行く末はゴミ箱なので、無人地域にはポストは無いと勝手に仮定。(かってにかてい、ダジャレ!)
山地のうち有人地域かつポストが一応設置されているのは山地の面積に対してどれくらいか。ここでタイ国内旅行で培った私の感覚をここで発動!!
田舎を先日旅行したチェンライとし、一応市街地を私の住むシラチャと仮定。
山地(チェンライ)でポストを奇跡的に見かけたのは、美術館にあった、おっさんポストしか見た覚えがありません。これも作品の一つなのでしょう。
市街地からそのおっさんポストまでの距離はGoogle Mapで計測すると17 km面積では
17 km ×17 km = 289 km2
私の住んでいるシラチャで見かけるポストはコレ
距離を上記同様にGoogle Mapで確認すると2.5 km、面積では
2.5 km× 2.5 km = 6.25 km2
先述の山地40%と平地60%の割合を考慮して、最終タイのポスト本数は
51.3 × 0.4 / 289 + 51.3 × 0.6 / 6.25 = 49,958本
つまり、約5万本。
計算結果と実情との比較
実際の本数は日本における郵政公社のようなタイバージョン(2017年)によると、23,346本。
計算結果の半分以下。おそらく市内のポスト本数を多めにしてしまったことによると思われます。
計算条件の調整
計算条件を調整して、平地のポスト間の距離を3.8kmにすると、22,206本。つまり、計算から言えるのは私の住んでいる場所のポスト本数は平均より多いということ。
日本の郵便ポスト数は
ちなみに、日本の郵便ポストは
181,523本(2016年)
総務省
タイの約7.8倍もあり、日本のほうがポスト数が多い状況です。敷地面積は日本のほうが狭いのに。
現在はSNSが普及していますので、今後は郵便ポストは減少していくでしょうが、町にあるポストの距離から全体数を検討するフェルミ推定も楽しいかもしれません!
今回の一番の発見は、郵便ポストの数え方は「本」であること、でした。
参考ブログ
私のメインのタイブログです。
タイの郵便局に関しての詳細はこちら。船便と航空便を比較。郵便物は手から離れたら、必ずしも無事に到着するか分かりませんので、ご覚悟を。
バンコクから北のチェンライ旅行。隣の国の国境近くに位置する町です。芸術作品が多くありました。